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吉田の大銀杏
 この憎こそは、弘法大師様であったと伝えられ、誰いうとなく「弘法銀杏」といわれるようになり、銀杏の葉が落ちると雪が降ると言い伝えられている。
 また、乳の出の少ない母親がこの木の皮を水に浸して飲めば母乳が出るようになるとも伝えられており「乳銀杏」とも呼ばれて多くの人々に崇められている。

採集地・よしだ

昔々のある晩秋の夕暮れ、旅の憎がある名主の家に一夜の宿を頼んだが断られた。
 憎は「困ったものだ、鎮守様の銀杏の葉も今夜は落ちつくして、明日は大雪になるだろう。」とつぶやいて立ち去っていった。
 すると、にわかに空模様が変わり、銀杏は全部落ち、翌朝は珍しく大雪になったという。そして、白一色になった境内には点々と足跡が残っていたという。
長野県 長野地方事務所 長野広域行政組合刊 長野地域民話集昔々あるところより