岩船のお地蔵さん
天平の頃、諸国に佛法を広めておられた行基菩薩が、佛法を広める所を捜しにこの地方に見えた。菩薩は善光寺の如来に佛開の浄土へはどう行けばよいか尋ねられた。
老僧(神力を助ける人)、翁(氏神)、童子三人(三社大権現)と船に乗り、岩舟(岩船)の地についた。老僧は、船と共に石の上にあがり、お告げによって地蔵大菩薩となり御本身を現され、光明輝く姿に
なられた。菩薩は、あまりのありがたさに三拝をされると、すぐに一刀三礼、その像を刻み、岩船地蔵尊として本堂に安置された。
その後、二度の災害に会い、三度目に建てられた場所が浄清寺の北側だった。
この地蔵尊は、日本に三か所の岩船地蔵尊の一つとして敬われてきた。腹ごもり地蔵、子やす(子育て)地蔵などともよばれ、安産、子供の病気全快、縁結びと祈願に詣でる人は多い。一月一〇日には、前夜から出店が出て賑わう。 (ふるさとの伝説と昔話)
