山 餅
11月15日案山子あげ。2月9日山の神。この日は決まって山餅を作った。
・山餅のこしらえ方
① 粳米 を普通のご飯よりやや硬めにたく。
② ボタ餅のようによくつぶす。
③ むすびににぎる(やや長細く)。
④ ぼう(串)を刺してあぶる。またはほうろくで焦げないようにあぶる(焼く)。
⑤ 串刺しのむすびにタレをつけてあぶる。
⑥ 串を持ってかじりついて食う。
いたって素朴な製法である。が、ふだんのご飯の量の倍は用意する。タレは各家で味つけが多少違うが基本は、
① エゴマ(イクサ)をほうろくでいる。
② すり鉢でよくすりつぶす。
③ 味噌を主たる味付けとしてよく混ぜ合わせる。
あぶるために囲炉裏に炭を大量におこしておく。熱いうちに食べる。串刺しのままお膳に供えて、「さあ案山子さんおあがんなして」または「さあ山の神さんおあがんなして」とお供えする習わしだった。餅、そばに次いで珍客へのご馳走であった。子どもでさえ1合ぐらいのものを2つも3つも食べたものだ。山餅はここ古海だけに伝わる伝統食らしい。特産品としてぜひ広めたいものだ。この素朴な味と香りを故郷の味として。