兵隊送り
♪てーんにかわりてふぎをうつー
ちゅうゆうむそうのわがヘーいは♪
今日は近くの太郎くんの出征の日。「三日前に赤紙が来たんだって」
昭和12年7月、日中全面戦争が始まると、次々と出征する人が増えてきた(註1)。そのたびに村中挙げて見送った。小学生も軍歌を歌いながら小旗を振り、田口駅や古間駅まで見送った。一家の主人でも家に病人があっても、日本男子の名誉、天皇陛下のお召しと勇んで出発していった。これが今生の別れとなった方々も多くおられることを思うと、いまさらのように戦争の悲惨さに、また平和のありがたさに打たれるのみだ。
(註1)
入官兵士:(国民三大義務の一つである兵役にふくすため)20歳の男子は徴兵検査を受け、合格者は3年間兵役を課す。
出征兵士:兵役を終えた在郷の者を戦争のため軍隊へ呼び集める。